秋のこえ 命まわるは サーモンラン

カナダ旅

食欲の秋。
Kokaneeと呼ばれる紅鮭(Sockeye salmon)の一種が、産卵のために湖から川を登る風景(Salmon run)を見に行ってきました。

場所は?

Kelowna の Mission Creek Regional Park
Okanagan lake につながる川伝いがハイキングコースになっていて、散歩やサイクリングを楽しめます。

Kokanee とは?

公園の敷地内にわかりやすい解説の看板があって勉強になりました。
要約するとこんな感じでした。

Mission Creek Regional Park の看板より

Kokaneeは海にも順応可能だが、内陸に生息し湖で生涯を過ごす紅鮭。

かつて、sylixと呼ばれるOkanagan lake近郊に住む人にとってkokaneeは大事な食糧であり生業品でもあり、秋になると一家総出でkokanee漁を行った。
1892年以降はカナダ政府がkokanee漁を制限している。

Kokanee の一生はこんな感じらしい(挿絵はご愛敬で…)

Salmon run(サーモンラン)とは、Kokaneeが繁殖期を迎えて本来銀色の身体を赤くさせて川を泳ぐさまを指します。

繁殖期のオスは顎とかこぶが出っ張ってライバルのオスと戦って繁殖相手をゲット
メスは求愛してくるオスと戦って互角の力を持つ相手を繁殖相手に選ぶ(メスかっこいい!)
また、複数箇所に産卵するらしく、その都度の繁殖相手が同じオスとは限らないとか。
サケって多夫多妻制なのか!!とびっくり。

実際の風景はというと

公園とは言っても自然以外ほぼ何もなく、緑に溶け込むのが醍醐味な場所です。
ウォーキング、ランニング、サイクリングする人をちょくちょく見かけます。
川は浅いところもあって、アウトドア用の椅子を置いて森林浴する人とかも見かけます。

川岸からの風景
濁った赤っぽいのがサーモンラン中のKokanee

赤いKokaneeが泳いでる写真はこれです。
伝わるといいんですが。。。

Kokaneeが一生懸命子孫を残す間にも、天敵の(見かけたことはないけど「出ます。注意してね。」って看板はそこらにある)やカモがKokaneeを狙います。

思ったこととか

わずか3,4年の一生を内陸の湖と川で過ごして、誰に教わるともなく次の世代を残す小さな命が、ひょっこり出てきたカモや熊、はたまた人間に食べられて命のサイクルを全うできない奴らもいるかと思うと胸が苦しくなります。
でもやっぱりそんな綺麗事を言っても食べたいときもあるので、自分の元にやってきた命をありがたく無駄にせず頂くのが現状の私にできることかなと思いました。

ついでに、サーモンランの風景を見ていて、すこし不謹慎ですが大好きな漫画キングダムを思い出しました。
キングダムは中国始皇帝時代の戦漫画なんですが、戦の描写の中では勝つための犠牲が往々にしてあります。
時に犠牲を出してでも、勝利のために一丸となって戦う賢明な姿が胸を熱くさせます。
で、大量のKokaneeが一斉に湖から川を登り産卵し、犠牲を払うものの結果として次の世代のKokaneeが誕生し命のサイクルがまわっていく様と重ね合わせてしまいました。

ちなみにカナダの僻地で日本の書籍をゲットする方法はざっくり3つ。

● 紙の本を日本のオンラインストアで購入しカナダに配送してもらうか
● 電子書籍か
● 運が良ければ現地の本屋さんに売っているか

わたしの場合は、荷物を増やしたくなく、配送料もかけたくなく、最新刊を読みたいので電子書籍を利用していました。
紙の本しかない場合もありますが、たいがい人気の書籍は電子化されているので便利な時代でラッキーって感じで恩恵にあやかっています。

キングダムに興味を持たれた場合は、以下からどうぞ^^

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