アメリカ西海岸から山火事の煙害が大気に乗ってカナダにやってきた

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こんにちは。

現在アメリカ西海岸で発生している山火事が深刻な被害を出していてニュースになっていますが、その影響が私の住むブリティッシュコロンビア州にもやってきました。

この記事から約24時間後の9/16 16時現在、大気質指数(Air Quality Health Index)は、11(very high risk)から 7(high risk)に引き下げられています。
空の色は相変わらず灰色ですが、家の窓から見える遠くの山が薄っすらと眺められる程度に体感的な空気の透き通り度も改善されています。

アメリカ・カリフォルニア州で起きている山火事って?

2020年9月9日以降、アメリカ・カリフォルニア州では山火事が発生して、住民や現地生態系へ深刻な被害をもたらしています。

カリフォルニア州での山火事状況の詳細は下記の記事がわかりやすかったです。

Yahoo!ニュース
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カナダ・ブリティッシュコロンビア州にも及ぶ煙害とは

こちらが、普段と現在のOkanagan lakeの様子です。

橋や対岸がくっきり見える普段に対し、大気汚染された現在はめちゃくちゃ灰色です。。

吸い込む空気も、普段はすっきりおいしいのに対し、今日は肺にイガイガがたまる感覚を覚えました。

2020/9/1撮影

対岸の風景や、対岸と結ぶ橋がくっきり見える。

2020/9/15撮影

対岸の山がぼんやり黒っぽく見れるが大体灰色。

現地の大気質指数(Air Quality Health Index)は、1(low risk)~11(very high risk)のうち 11(very high risk)を示しており、屋外での激しい運動を控えるように促されています。老人や子供にいたっては外出事態を控えるように呼びかけられています。

また、大気質の低下によりCanada Postの郵便配達が遅延するなど、アメリカほどではないにしても、ビジネスや日常にも影響を及ぼしています。

人体への影響はあるの?

この煙が及ぼしうる健康被害と対策について、BC疫病管理センターの方が話している動画があったのでシェアします。

US wildfires: What are the health risks of smoke pollution?
A look at the impact of wildfire smoke, as it increasingly becomes a source of air pollution.

要約すると、下記のことが述べられていました。

  • 煙害は複数ガスと大小異なるサイズの微粒子から成っていて、ここで測定しているのは fine particulate matter(微小粒子状物質) = PM2.5
  • これらの分子は人の髪の毛より30倍小さい
  • 体内に炎症を起こす危険性がある
  • 循環組織に影響を及ぼす危険性がある
  • 呼吸器と循環器への最大の影響は、PM2.5の増加した空気に触れてから一時間以内に発生する
  • 喘息(asthma)、慢性閉塞性肺疾患(COPD : chronic obstructive pulmonary disorder)、心臓病(heart condition)、糖尿病(diabetic condition)のひとはよりリスクが高い

煙によって、呼吸器感染症になりやすくなるため、コロナ渦中なこともあって注視されています。

個々人がとるべき対策としては、

  • 外出を控えること
  • 空気清浄機を使って屋内の空気を清潔に保つこと

だそうです。

あとどれくらい続くのか

ブリティッシュコロンビア州への影響は、あと24~72時間続くだろうと発表されています。その後は風向きが変わったり天候の変化によって大気質が改善されることが期待されています。

参考サイト(再掲含む)

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